「もう幾つ寝るとお正月、お正月には凧あげて、こまをまわして遊びましょー。
今では小学唱歌ではなくなりましたが、やはり私たちには暮れになれば頭のどこかに自然と出てくる季節歌ですね。
正月の風物習慣も家庭では次第に失われつつある今日この頃ですが、でも一歩外に出て初詣となればやはり新しい年を迎えての希望と緊張を覚えます。
その初詣の風物の一つに「破魔矢」があります。
弓は、その昔、武門の第一位に位置づけられ、新年に当たり弓始め、的始めと称して儀式が行われる重要な武器とされていました。
また、ハマとは、円盤を双方から打ち込む競技のことで、さらに藁やカズラ製の円盤を小さな弓矢で射とめる競技として古くは全国的に行なわれたらしく、各地に小字名として浜射場という地名が残っています。
この弓矢がハマ弓・ハマ矢で、実際の習俗としては九州の離島などに行なわれてきましたが、この弓矢を子供の無病息災、成長を願って、生れ児の初正月または初節供に、その母の里方から、破魔矢または破魔弓と書きならわされて、贈るという風習は広く一般にも行なわれてきました。
これが、こんにちの縁起ものとしての破魔矢・破魔弓のはじまりといえましょう。
それと、身を守る物としては、御守りやお札のように神様を身近に迎える、すなはち、福を招くものと、山門に安置してある仁王様のように不幸や邪気が近づかないように願うものと二種類あると思われます。
破魔矢は後者に当るものといえましょう。
初詣にて新しい破魔矢をお求めいただき、帰宅後、神棚におまつりください。
つぎの初詣の際には古い破魔矢や御札を境内に備え付けの箱にご返納くだされば後日、まとめてお払いの後、処分いたします。
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